ゴルフ肘
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皆さんこんにちは。
今月のブログのテーマは「ゴルフ肘」についてです。
唐突に「ゴルフ肘」と言われても、そもそも普段ゴルフに縁のない方も沢山いらっしゃるのでピンと来ないかも知れません。
ですが日常生活を送っていて、例えばこんな動作をした時に腕や肘の内側が痛んで困った事、心当たりがある方は多いのではないでしょうか?重い荷物を持ったり引っ張り上げた時
長時間のデスクワーク(マウス操作やタイピング作業の割合が多い)の時
タオルや雑巾を絞る時や蛇口やバルブをひねった時
年齢が40代以上に差し掛かり、以前は平気だった動作でも関節が痛む様になった
ゴルフやテニス等のスポーツを始めたばかり、もしくは数ヶ月か数年ぶりに再開した、あるいは頻繁にそのスポーツを行っている -
ゴルフ肘に対する当院の考え
ゴルフ肘に限らずスポーツの名称が付いた外傷として、テニス肘あるいは野球肘などは一度は聞いた事があるのではないでしょうか。
いずれも肘周りから手首周りの過度な運動や偏った使い方で発生する動作時の痛みを、部位や症状、原因によって呼び分ける事が多い様です。
ゴルフ肘は一般に浸透している通称で、医学的には上腕骨内側上顆炎と言います。
一定の動作や角度、負荷によって肘の内側が痛む症状で原因がゴルフに限らなくても発症する可能性は誰にでもあるものです。
治療内容やかかる時間、費用などは原因や症状経過により個人差は多々ありますが、大半は根気よく向き合い治療する事で完治もしくは改善が見込めると考えられます。 -
ゴルフ肘を放っておくとどうなるのか
痛みの原因がゴルフ肘の通称の通りに、趣味なり余暇なりの何らかのスポーツ等であればその一連のスポーツから距離を置けばある程度の悪化は防げますが、大抵はそう出来ない事の方が多いのではないでしょうか。
その原因が、仕事や介護・子育て等の日常生活に直結していて尚且つ毎日休み無し・待った無しの状況でついつい治療やメンテナンスが後回しになり気付いたら重症化していた…と言ったパターンも多いと思います。
1番避けたい事態は、肘を曲げ伸ばしする筋肉や腱が炎症を起こして腫れて周辺の神経を圧迫して痺れや脱力感などの感覚異常です。
これらを放置したまま長引かせてしまうと、腕が正常に動かせなくなったり外科手術が必要になる場合もあるので、早く治療出来ればそれに越した事はありません。 -
ゴルフ肘の改善方法
まず1番始めに実行したいのは、症状の原因となったスポーツや趣味から遠ざかる事です。物理的なり時間的なり関わる頻度が減らせる内容であれば良いのですが、症状の原因となる動作が仕事や日常生活に深く関わっている場合はなかなか距離を置けないのが現状です。
なので他の対処法として有効なのが、
・肘用や手首周り用サポーターの活用
・患部周辺や関連箇所のストレッチ
・同じ動作でも体勢や角度を再度確認して出来るだけ負担の少ない使い方に変える
・スポーツ絡みの場合も腕の角度やフォーム、力加減などを見直して改める
と言ったものです。
定期的にメンテナンスの時間を確保して、その都度身体の使い方に問題が無いか確認する事が、地道かつ確実に改善する手段と言えます。 -
ゴルフ肘の改善に効果的な当院の施術メニューは?
現状有効と思われる施術メニューは、
①電気
②鍼
③矯正
④手の極み
の4つになります。①は8つあるパットを患部や関連部位の肌に直接貼り付け様々なモードの電流を流して循環を促し、痛み物質や老廃物を排出します。
②は、鍼でピンポイントに傷めてる箇所や硬直してる筋肉や腱、関連するツボ等を狙って指圧では届かない深部まで刺激します。
③は一見、腕の治療に無関係に見えますが骨格が歪めば身体や腕にかかる負担も更に増えるので、身体全体のバランスを見直す事も欠かせません。
④は腕に特化した手技に加え専用のオイルやクリームを用いて腕が張りや疲労を取り除くメニューで、①や②の刺激が苦手な方にもお勧めです。 -
その施術を受けるとどう楽になるのか
①は腕だけでなく肩や背中などの広範囲に渡り意図的に血流の偏りや凝り固まりに対するアプローチが出来ます。
②は①とは反対により細かい筋肉、腱、神経は勿論手首や指などの狭く小さな箇所の治療も可能です。
④は①、②と併せればより効果的に症状改善を促せますし、①、②が苦手で④単独であっても手技による直接の「手当て」の効能は現代でも侮れないものがあります。
そして1番無関係に見える③ですが、身体は本来全てが繋がっていて一箇所の過度な負担が全身に影響を及ぼします。逆に全身のバランスを整える事で一部に集中していた負荷を分散させ結果的に回復のスピードを早める事にも繋がるのです。 -
改善するために必要な施術頻度は?
こればかりは個人差があるとしか言いようがありませんが、最初の理想はまず毎日です。
…と言っても流石に現実的ではないので痛みや症状が重い内は1日おきか週2〜3ペースで集中的に治療を行い痛みの軽減を最優先で経過を見る事が多いと思われます。
そして症状が落ち着いた頃を見計らい、今度は再発や悪化を防ぎつつ完治を目標に継続的な治療プランを提案します。
その頃には必要な治療頻度が週1〜2回に落ち着き、状態に応じて回数を増減して対応しながら完治させて治療そのものを卒業する方も居れば、メンテナンスと言う形で定期的もしくは不定期に継続する方のどちらかになります。